「01_追加調査資料」レビューと改善案

対象: YouTube歴史エデュテインメント 追加調査資料(12ページ)/レビュー日: 2026-07-03

総評: 土台はかなり良い資料です。出典略号+確度ラベル(高/中/低)で全数値に裏づけを付ける規律、「何の数値かを取り違えない」の整理(P.4)、元データの代表性批判(P.7)は、社内調査資料として上位の水準です。

「綺麗にまとまらない」と感じる原因は、デザインではなく①同じ内容が4回出てくる構成の重複、②ページタイトルが結論を語っていない、③情報密度の波(ぎっしりページと1文ページの交互)の3点に集約されます。ここを直すと一気に締まります。

1. 良い点(変えないでほしいところ)

2. 指摘(観点別)

A. 構成 — 最大の問題は「重複」と「密度の波」

B. ページタイトル — トピック名ではなくメッセージで語る

現状のタイトルは「〜の視聴者年齢」のようなトピック名。読み手はページを全部読まないと結論が分からない。タイトル自体を結論の文(アクションタイトル)にすると、タイトルを追うだけで資料全体が読める。まとめページを削除できるのはこのため。

BEFORE(現状)

2 YouTube歴史コンテンツの視聴者年齢

AFTER(アクションタイトル)

2 「歴史=年配向け」の根拠データは代表性が低い — 若年層の学習需要は世界的に存在する

BEFORE

1 グローバル需要 — ② 広告単価(CPM)と国別比較

AFTER

1-2 広告単価は「視聴者が住む国の購買力」で決まる — 米国=100、インド=8

C. 内容の甘さ — 「事実の整理」と「判断材料」は両立できる

D. 視認性・飽きさせない工夫

3. 構成の再編案(12ページ → 9ページ)

#ページ変更点
1表紙作成者を担当者名に。方針3行はそのまま(良い)
2目次+読み方出典略号の案内を1行追加
3サマリー発見を重要度順に並べ替え、各項目にキー数値を大書(例: 米100/印8)
41-1 需要の実態現P.4。下部に「まとめバー」1行を追加
51-2 単価の国別差現P.5。下部にまとめバー(現P.6の文をここに吸収)
62 視聴者年齢現P.7+P.8のまとめをまとめバーに吸収
73 収益構造現P.9+P.10を吸収。式は括弧表記に修正
84 裏づけ・確度現P.11のまま(このページは強い)
95 出典+本調査が更新した前提現P.12に「自社計画のどの前提に効くか」対応表を統合

4. 資料化のとき意識すること(5箇条)

  1. 清書の前に「設計表」を作る。ページ番号/アクションタイトル/要点/図表有無の4列の表を先に作り、それだけレビューに出して合意してから清書する。綺麗にまとまらない原因の9割は、清書しながら構成を考えていること。
  2. 読み手と読後アクションを1文で決めてから書く。「この資料は◯◯さんが△△を判断するための材料」。この1文が決まると、入れる情報と捨てる情報が自動的に決まる。
  3. 1ページ=1メッセージ、タイトルは結論の文で書く。タイトルだけ拾い読みして意味が通るかを最後に必ず確認する(タイトル読みテスト)。
  4. 事実と判断材料を分ける(が、両方書く)。結論を出さない方針でも「この数値次第で何が変わるか」までは事実の整理の範囲。So Whatの1行が無いページは削除候補。
  5. 数字は比較とセットで見せる。単独の数字は記憶に残らない。「米国=100に対しインド=8」「ゲームは金融の6倍の再生数が必要」のように、比較を1ページ1個の大きな数字 or グラフにする。

5. コピペで使えるプロンプト集

Claude Code / ChatGPT どちらでも使えます。◯◯は自分の内容に置き換えてください。

① 設計表を先に作る(清書前に必ず)

以下の調査メモをスライド資料にしたい。まず清書はせず、「ページ番号/アクションタイトル(そのページの結論を1文で)/要点3つ以内/図表の有無と種類」の4列の設計表だけを作って。読み手は◯◯(役職)、読後に◯◯を判断できる状態がゴール。同じ結論が2ページ以上に出る場合は統合案を出して。 [ここに調査メモを貼る]

② タイトルをアクションタイトルに変換する

以下のスライドタイトル一覧を「トピック名」から「結論を語る文(アクションタイトル)」に書き換えて。各タイトルはそのページの一番大事な数値か発見を含むこと。タイトルだけを上から読んで資料全体のストーリーが通るかも確認して、通らない場合は並べ替えを提案して。 [タイトル一覧を貼る]

③ 赤ペンレビュー(提出前セルフチェック)

この資料を「初見の意思決定者」の目で赤ペンレビューして。観点: (1)タイトルだけ拾い読みして結論が通るか (2)同じ内容の重複ページはないか (3)各ページにSo What(この事実で何が判断できるか)があるか (4)数字の表記に誤読リスクはないか(桁・単位・式) (5)情報密度が極端に薄い/濃いページはないか (6)グラフにすべき比較が文章のままになっていないか。指摘は「ページ番号+問題+修正案」の形式で。 [資料PDF/画像を添付 or テキストを貼る]

④ 密度チェック(スカスカ/過密ページ対策)

この資料の各ページを「情報量: 過密/適正/過疎」で判定して。過疎ページは (a)前後のページへの統合案 (b)図解・比較数値を足して1人前にする案 の両方を出して。過密ページは分割案か、削る要素の優先順位を出して。

⑤ FB回答資料の骨格を作る(フィードバックへの回答資料はこれが最強)

この資料は「前回もらったフィードバックへの回答資料」です。以下の前回FBと調査結果を使って、冒頭に置く「問い→答え 対応表」を作って。列は「前回の指摘・疑問/今回の答え(1文・言い切り)/根拠となる数値/詳細ページ番号」の4列。読み手(FBを出した本人)がこの1枚だけで全回答を受け取れて、疑う箇所だけ本文に潜れる状態がゴール。 [前回FBの内容を貼る] [調査結果を貼る]

⑥ 構成を「結論先行」に反転する

この資料の構成を「データ→まとめ」の帰納型から「結論→証拠」の演繹型に反転して。各章の1ページ目(またはアクションタイトル)で章の答えを言い切り、以降のページを証拠として並べ替える構成案を出して。反転の結果、末尾の「まとめページ」が不要になる場合は削除して統合先を示して。出力は「新ページ順の設計表(ページ番号/結論タイトル/載せる証拠/図表)」で。 [現在の構成 or 資料を貼る]

⑦ グラフを「データの陳列」から「主張」に変える

この資料の各グラフ・表・数値の羅列について、以下のルールで改善案を出して: (1) グラフタイトルを軸ラベル型(「〇〇の国別ランキング」)から結論文型(「単価は住む国で12倍違う」)に書き換える (2) メッセージカラーリング: 主張に関わる系列だけ強調色、他は全部グレー。強調は1ページ1箇所 (3) テキストに埋まっている比較数値(「AはXでBはY」形式の文)を拾い出し、グラフ化すべきものをリストアップ (4) 各ページに置く「巨大数字」(1ページ1個、そのページで一番記憶させたい数値)を選定 出力は「ページ番号/現状/改善案」の表で。 [資料を添付 or 図表部分を貼る]

⑧ チームのフォーマット定義書を作る(次回以降の資料が全部速くなる)

この資料のデザインをベースに、チームで使い回せる「資料フォーマット定義書」を1〜2ページで作って。定義する項目: (1)グリッド(タイトル・本文・フッターの固定位置) (2)タイポスケール3段のみ(見出し/本文/注釈のpt指定・太字は1ページ3箇所まで) (3)色の意味の固定(ベース/ポジ・確定/リスク・低確度/参考情報) (4)部品の書式(KPIカード・まとめバー・確度バッジ・出典略号の位置) (5)表記統一(金額は$1.4B式・%は小数1桁・日付形式) (6)原則(1ページ1メッセージ・タイトルは結論文・本文は3ブロックまで)。以後の資料作成時はこの定義書を添付して「これに従って」と指示する運用にする。 [ベースにする資料を添付]

レビュー: 芥川(Claude Code併用)/このHTMLは印刷・PDF化してそのまま共有可